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りょうくみ 徒然草
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シーズンオフはヒスイ三昧
 秋もどんどん深まってきている今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。私たち山に入っての鉱物採集におきましては、毎年10月いっぱいで終了としております。だって、寒いんですもの。
 ワハハハハ。私たちは常日頃人様以上にナマクラであることを前面に押し出しておりますが、暑いのもイヤならば虫もイヤ。そして当然寒いのもイヤなのであります。

 先日、また山の中で採集をしてきたのですが、その日は一日中霧がかかり小雨が降り続いていました。もう寒くて寒くて。そのとき「もう今年は終わりかな」と思いました。
 天気がすごくいい日はポカポカの気持ちのいい気温になるのでしょうが、山の中は完全なる日陰。木漏れ日が気持ちいいなんてレベルではありません。

 さらに、今住んでいる富山県は三方が山。特に岐阜・長野方面は北アルプス立山連邦が立ちふさがっております。台風シーズンにはこの立山連邦が壁になり、どんな大きな台風もその被害が富山県に来ないようにしてくれています。おかげで富山県は日本全国でも極めて自然災害の少ない県なのであります。
 それは非常にありがたいことなのですが、県外に出るためには必ずそれらを越えなければならないのです。だいたい12月に入ったならば、路面の凍結そして積雪を考慮しなければ崖からのダイビングは免れません。
 この点、本当に太平洋側に住んでいらっしゃる方をうらやましく思います。

 というわけで、そろそろシーズンオフに入るのですが、運のいいことに富山県には朝日町から新潟県糸魚川市にかけての海岸にヒスイが打ち上がります。冬の時季、山へ採集に行けない私たちはヒスイの採集がメインになります。
 そこで最近、ヒスイの探し方もしくは見分け方についてよく質問を受けます。それについてはBE-PALの記事、そして「宝石・鉱物おもしろガイド」により詳しく書いたのですが、最新情報を加えもう一度記してみたいと思います。ちなみに、最新情報といいましてもあくまでも当社比ですので、そこのところはご了承ください。

1.海岸での採集
   富山県朝日町宮崎海岸から新潟県糸魚川市の海岸まで、基本的にはどの海岸にもヒ
  スイは打ち上がります。ベテランの人は一日で3つも4つも海岸を歩くようですが、
  まだ経験の浅い方にはその方法はお勧めできません。正直いって疲れるだけです。
   また、「とにかく波打ち際を歩く」という方法は極めて上質のヒスイを探すための
  方法だと考えてください。上質なヒスイは鑑定の必要がありません。誰が見てもただ
  者でないことは一目瞭然です。
   それらの探し方をしている人は、そのようなヒスイだけを探している人たちです。
  「まあまあそこそこのヒスイ」ならば、すでに持っている人たちです。そのような人
  たちと同じ探し方をして「めったにない上質なヒスイ」を運良く見つけることはほぼ
  不可能です。
   まずは1個でも2個でもヒスイといえるものを見つけ、ヒスイを知ることから始め
  るべきだと思います。
   そのためには、ひとつの海岸をじっくり探すことが結局は近道になるのではないか
  と考えます。特に遠くから来られる方はじっくり探してみてください。
   ではどの海岸で探せばより効率がよいかというと、第一はやはり宮崎海岸。東側は
  漁港から西はキャンプ場あたりまで。その範囲の波打ち際近辺を重点的に探してみま
  しょう。
   その他として、境海岸・市振海岸・ピアパーク・ラベンダービーチ・須沢海岸がよ
  いと思われます。探し方はどこも同じです。また須沢海岸は姫川の河口左側なのです
  が、フォッサマグナミュージアムのヒスイ観察会は毎回ここでおこなわれています。

2.味の素のような結晶とは
   私の知る限り「ヒスイには味の素状の結晶が見える」といったのは、フォッサマグ
  ナミュージアムの宮島先生です。私たちもそれ以来同じ表現を使っているのですが、
  まさしくその通りなのです。
   この味の素状の結晶、写真にはなかなか上手く写りません。ていうか、私のテクニ
  ックでは上手く写すことができません。

宮崎海岸で見つけたヒスイ。
右上に「味の素」のような結晶が見えるはずなのですが。
20051018124358.jpg


右上の拡大
「味の素」のような結晶がわかりますでしょうか。
20051019145032.jpg



   この結晶、実はすべてのヒスイに出ているわけではありません。よく「いくら見て
  も味の素がわからない」という話を聞きますが、「味の素」の出ているヒスイは結晶
  が荒いのです。上質なヒスイになればなるほどキメが細かくなり「味の素」は見えな
  くなります。そしてオブラートのような反射になります。まあ、これも「はいこれで
  す」とお見せできないところがにくたらしいです。
  「どう見ても上質には見えないのに、味の素が見えない」という人も多くいます。そ
  れは残念ながらヒスイをほんのわずかしか含んでいない、どちらかというとただの石
  に近い質の悪いものといえます。ミネラルフェアなど鉱物の即売会で売っているヒス
  イの中には「なぜこんなものに値段が付くんだ?」とあきれてしまうような低品質の
  ものも多く売られています。「味の素」が見えなかったという人は、きっとこのどち
  らかを手にされていたのではないでしょうか。
   ちなみに、私も最初よく間違えていたのですが、大きな「味の素」が見える石があ
  ります。「味の素」が大きければそれだけヒスイが多く含まれていると誤解していた
  からです。
   その光り方は味の素の「キラッ」に対して「ベカッ」。かなり主観的な表現ではあ
  りますが、点で光る「キラッ」に対して「ベカッ」は面で光るという違いです。そし
  てその石は曹長石(そうちょうせき)です。

3.形と手触り、そして重さ
   味の素が見えれば、それは確実にヒスイである証拠なのですが、より上質もしくは
  より低品質である場合も「味の素」が見えません。悲しいのは上質なヒスイを低品質
  と間違えて捨ててしまうことです。
   そこで、重要になるのは形と手触り。特に手触りが重要です。形に関しては「丸は
  ダメ」と思っていれば間違いありません。
   手触りについて、ヒスイはとにかく「ツルツル」なのです。「手に吸い付くような
  感じ」とか「しっとりした感じ」というのもすべて、その手触りを知っている人から
  すればしっくりくる表現です。
   海岸で「おやっ?」っと感じる石があったならば「味の素」が見えなくても「可能
  性アリ」としてください。
   ところが、手触りの悪いヒスイもあるのです。まあ、ここまで気にしていたら頭が
  変になりますので、そういうのはないことにした方がよいかもしれませんが、もしそ
  ういうものを見つけたとして、そのときは重さです。見た目以上にズッシリ感じると
  きは、これも「可能性アリ」です。コブシほどの大きさのそのようなヒスイをカミさ
  んが見つけたことがあります。そのときカミさんは「異常に重かったからとりあえず
  持ってきた」といっていました。

   海岸の防波堤には「ヒスイではない」と判断され捨てられた石が多く落ちています。
  私たちはそれらも確認してみるのですが、その中には結構高い確率で「ヒスイ」が含
  まれている場合が多くあります。ハッキリいって「ヒスイ名人」と呼べる人はそう多
  くいません。専門家からも「まゆつばが多い」という意見をたまに聞きます。安易な
  判断で決めつけてしまっては損をしてしまいます。
   やはり「これは?」と思った石は、数が多くてもフォッサマグナミュージアム等の
  専門機関で見てもらうことをお勧めいたします。とっても親切に見てもらえますから
  ぜひ軽い気持ちで行ってみてください。もしかしたらヒスイではないだけで新鉱物の
  発見である可能性もあるのですから。

4.山での採集
   山での採集は基本的に非常にわかりにくいのでお勧めできません。海岸と違い角の
  取れていないヒスイは、ただの石と見分けがつきにくくまた土を被っていたりするこ
  とからよくわからない可能性もあると思います。
   さらにヒスイの産地は国の天然記念物に指定されていますので、何も考えずに入る
  と逮捕されてしまい、いやーな気分になってしまいます。
   ところが、最近発売された「鉱物ウォーキングガイド(松原聰著:丸善)」には、天
  然記念物指定地域より上流のヒスイ産地が記載されておりビックリしました。
  「こんなところ本にして紹介していいのか?」
   松原先生といえば、国立科学博物館の大御所中の大御所。鉱物の第一人者です。
   ハッキリいって画期的というか、何かあったのかなといいうか、それとも松原先生
  やけくそになったのかなと思うくらいでした。しかしまあ、松原先生が著書に書いて
  しまわれたくらいですから、もう隠さなければならないような場所ではなくなったの
  でしょう。
   その本には小滝川だけでなく青海川(橋立ヒスイ峡)のヒスイについても書いてあり
  ますので、興味のある方はぜひご覧になってみてください。
   ただし、青海川の方はそうでもありませんが、小滝川の方は片道2時間の山歩きが
  必要です。雪のある時季は当然たどり着くことはできませんし、真夏になるまでは雪
  解け水による増水で非常に危険です。さらに夏になったら夏になったでアブ等の攻撃
  がすさまじいです。今のところ私たちは行ってみようという気にはなっていません。


 これからの季節、天候が荒れる日が多くあります。ヒスイは海が荒れないと海岸までたどり着きません。天候が落ち着くと地元の人がいっせいに海岸に出動していきます。多くの場合、朝一番で地元の人が全部取ってしまうのです。
 中には嵐の中、腰にロープをくくりつけて取りに行く強者もいるくらいです。潜って採る人もたくさんいます。波打ち際から5メートルほど沖のところには上質なヒスイがたまっているそうです。
 私は同じ富山県に住んでいますが、宮崎海岸までは高速を使っても1時間はかかります。正直な気持ちとして、「地元の人は採集禁止」にならないかなと思います。もっともっと県外から来た人たちにいい思いをしていただきたいものです(私も含む)。

 とにかく、いろいろ思ってみたところで、基本的にヒスイは運なのです。地元の人でも上質なヒスイを見逃している場合が多くあります。
 みなさまが、よりステキなヒスイに出会えますように。


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 前回、カミさんがケースを買いまくっているという内容につきまして、「ふたりで楽しんでやっているはずなのに、カミさんがひとりで暴走しているような書き方をするな」という内容の抗議を頂きました。
 確かにその通りです。ご指摘ありがとうございました。今後気をつけます。これからもよろしくお願い申し上げます。
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【2005/10/19 13:37】 鉱物 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
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PROFILE
辰尾良二&くみ子
  • Author:辰尾良二&くみ子
  • メール tatsu348@hotmail.co.jp

    鉱物採集は「水晶に始まり水晶に終わる」なんていわれていますが、私たちはガーネットが始まりでした。
    鉱物が大好きなカミさんに連れられて、初めてやった採集がガーネット。土をフルイに入れ水に沈めると、中から真っ赤な丸い粒がっ! 感動しました。

    トップの写真は、カエルのぬいぐるみドン・ケローネの「けろりん」です。
    ケローネ写真館はこちら。http://www.k4.dion.ne.jp/~tatsu348/kerohp/kero.html
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